「こんな子どもに育ってほしい」3つの願い

子どもへの一番の願いは「幸せに生きてほしい」です。

そのための3つの願いがあります。

  1. 自分で考え、主体的に行動できる子になってほしい
  2. 思いやりのある 優しい子になってほしい
  3. 自分の才能を発揮して輝き、周りの人に貢献できる人に成長してほしい。

なぜこの3つの願いなのか、私なりの考えを説明します。

2011年、米デューク大学のキャシー・デビッドソン氏が語った言葉「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時には『今は存在していない職業』に就くだろう」

この言葉を聞いたとき、「本当にそうだな」と感じました。

長女が小学校に入学したのは2010年、彼女が大人になるころには社会は大きくと変わっている。今まで自分が受けてきた教育、つまり「よりよいテストの点を取り、より偏差値の高い学校を目指す教育」はもう通用しない。と感じました。

知識を覚えて、テストの点を取ることは将来そんなに重要ではない。

重要なのは、「自分で考える力」「考えたことを実現しようとする行動力」

遅いながら学校も変わりつつありますが、まだテストの点、偏差値が重視されている。だから、最重要ではないけれど、テストの点が取れることもできないよりはできたほうがいい気もします。

でも、繰り返しますが、最重要ではない。むしろ点をとることに力を入れることで、考える力が育たないくらいだったら、テストの点なんてどうだっていい。

テストの点を取ることが苦手なら、ほかに優れているものを伸ばすことに力を注いだ方がいい。

だから、幼いうちから先取り教育のようなものをさせたり、塾に行くことやお受験のために大切な時間を使って、よりよい学校に行かせたりすることは、私がしたいことではありませんでした。

それに、「要領よくやれば、テストで点をとることは難しいことではない。」「小さいうちにたくさん遊んで脳を鍛えておけば、なんとかなる」と、思っていたので、先取り教育や偏差値の良い学校を目指すことに、魅力を感じなかったのです。

それよりも「自分で考える力」「考えたことを実現しようとする行動力」さらに「コミュニケーション力」は、子ども時代に育てておくべき大切なこと。筋トレのように小さいうちからトレーニングして、筋力をアップしておくべきこと。だと考えています。

「能動的である力」です。

「学校の勉強ができる」って、「与えられたものはよくできる。」ってことなので、受動的です。それだけではこれからの時代に通用しないって思っています。

「能動的である力」は、身に着けたいと思って10代、20代になってから急に身につく力ではないので、幼い時から「自分で決める力をつける」ことを意識していました。

関連:自分で決める力を育むには

2.思いやりのある 優しい子になってほしい

人は一人では生きられないし、人との関係の中で生きている。幸せな人生を送るには、相手のことを考えられる優しさを持っているほうが、いい。人生が豊かになる。という考えです。

優しい子に育ってほしかったら、優しくされた経験をたくさんもつこと。

家庭の環境は大切だと思っています。

「優しくなりなさい」では優しい子は育たない。

優しい環境が優しい子を育てます。

関連:「甘やかすと自立」

3.自分の才能を発揮して輝き、周りの人に貢献できる人に成長してほしい。

私は「だれにでもその人らしい才能がある。」と考えています。

それは、小学校で子どもたちと接しているとよくわかります。一人ひとり、才能をもって生まれてきている。

その才能を発揮することができたら、自分も幸せだし、周りの人も幸せにすることができる。

ただ、その才能って、いわゆる学校の評価とは一致しないものだったり、親が「よし」としにくいものであったりする場合があります。だから、才能を気づけない。しかも本人にしてみたら「あたりまえ」すぎて、それが才能とは気づいていない。

世間一般が認める才能じゃなく、本当に本人が心から輝ける才能で生きていけることが幸せだと思っています。

小学校の教師をしてきて楽しかったことの中のもう1つに、本人が気づいていない、または気づいてはいるが、それが才能というものになるとわかっていないときに「それ才能だよ!」「すごいよ!」って勇気づけること。でした。

私の一番の願いである「幸せに生きてほしい。」は、自分の才能を発揮してこそだと思っています。

幸せに生きるには、自分の才能を他者に向けて発揮し、貢献することを通して、豊かな人生を歩んでいくことです。

才能発揮は大切!

それは大人になっても変わりません。

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